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吉田興産を紹介した最新抜粋雑誌記事

達人列伝 クルマにかかわる職人芸の世界より

(株)内外出版社

オートメカニック 2001年10月号
「ホイールスペーサーの達人」より

 

 
昭和21年生まれ、55歳。福岡県久留米市出身。クルマ好きが高じて、修理兼チューニング工場を営み、その一環としてホイールの修理やホイールスペーサー作りも手がける。現在、民間車検場、整備工場なども経営するが、切削機械加工が好きで、ワイドトレッドスペーサー、PCD変換アダプターをワンオフ製作している。
田さんは最初からクルマ業界に入ったわけではない。20歳の頃はジュークボックスや、ゲームマシンの修理を手がけていた。当時、この業界は景気がよくて、収入もよかった。そこで買った最初のクルマが、ファミリアロータリー、続いて一番はじめのスカイラインGT-R(2ドア登場前の4ドアセダンです)。当時から、メカや機械が好きだったのだ。
 車歴のほうはポルシェRS、フェラーリ(ディーノ、デイトナ、BB)と続くが、いつの間にか、クルマのほうの修理やチューニングが商売になっていた。
 そのほか、アメ車のATの修理や、バイクの販売も手がけた。こうした商売の一部として始めたのが、アルミホイールの修理やホイールスペーサーの製作だ。
 自分の店に入ってきたクルマのためにこれらを全部自分でやるようになったのだ。もちろん、こうした仕事をこなすには、溶接や旋盤での機械加工が必要になるが、吉田さんは最初からこれらの技術を身につけていたわけではない。
「機械を買ってから覚えたんです。溶接も旋盤も人から習ったことは全くありません。
クルマの部品、ないものは自分で作ってやろうと思って…」。
  機械加工が好きなのももちろんだが、器用でもあったのだろう。 現在は、ガソリンスタンドや、工場を手広く経営するが、ホイールスペーサー作りだけは、人に任せず、池袋の工場に一人でコツコツ、ワンオフ製作している。
 「機械加工が好き、加工機械を動かすのが好きなんで、従業員にやらせないで、自分でやるんです。アルミホイールの修理のほうは従業員を指導しています」。



最初は手回しの旋盤とフライス盤で始めたが、現在ではコンピューター制御のNC旋盤、マシニングセンターを使う。しかもNC旋盤、マシニングセンターとも2台ずつ、そのほかにアルゴン溶接機、プレス機などを狭い工場内に備えているのだ。これらを使えば、プログラミング次第で、ありとあらゆる金属部品の加工ができるといっても過言ではない。しかも、精度は1/1000mm以下にできる。しかし、でっかいクレーンで、スイカ一個を運んでいるような感じも…。
  「汎用の旋盤でやると、ベテラン旋盤工でも1日2枚がせいぜい。うちならプログラミングまで入れても1枚20分でできます。しかも精度が全く違う」。
そんな吉田さんの元には全国のクルマ屋さんからFAXで注文が入る。
 外車に国産のホイールを使いたいとか、気に入ったホイールなのにPCDが合わないといった場合が多いようだ。中にはヨーロッパ車でハブボルトが3本しかないものに国産のホイールを使いたいといった例もある。
こうした注文は代金が入金次第製作に入る。製作費は一個1万円から。これは製品の精度や製作にかかる手間を考えると非常に安いといえる。
 「加工機械のコストや、自分でやるプログラムの分が入っていないから。
だから一品ものでも安く作れる。機械の減価償却や、プログラムに掛かる分を考えたら、とてもじゃないが商売にならない」。 趣味はクルマ(現在の愛車はポルシェ993、米軍の軍用4WD車・ハマー、市街地では乗りにくいそうだ、当たり前だけど)、カメラ(ライカは何台もあり)、パティックフィリップなど高級腕時計のコレクションという吉田さん、根っからの機械好き、メカ好きなのだ。
吉田さんの吉田興産・池袋工場(ホイールスペーサーはここで製作)は東京・豊島区高松の山手通沿いにある。首都高速5号線高松出口を出たすぐ右あたりになる。問い合わせ、注文はFAX(03-5995-2311)、Eメールで〒171-0042 東京都豊島区高松1-10-11
TEL03-3959-2789
URL.http//www.yoshidakosan.co.jp

 

 

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